「問う側」から「教える側」へ
~The Paradoxical Way to Utilize Generative AI~
生成AI って便利ですよね。
専門的知識がなくても、質問するとそれらしい文章や画像のイメージをすぐ作ってくれます。
しかも、その答えに対し「こういった方法もありますが、いかがですか?」と、まるで料理店の店主のようにメニューをどんどん提案してくれます。
たとえば上の画像は、私が実際に ChatGPT を使って「冬の神社で見かける、親子の風景を描いて」とプロンプトを使ったところ出来上がったものです。いかがでしょう?よくできた作品だと思いませんか?
一応、私も手書きイラストレータの端くれですが、コレを1から描いていたら膨大な時間と労力がかかったことでしょう。それを、ものの数分で作り上げてしまっているのですから、脱帽モノです。
あなたはどう使っていますか?
私たちは普段、こうやって生成AI(以下AI )を使っています。
🙄「こんな文章を作ってほしい」
🤫「こんな感じの画像を作ってしてほしい」
🍳「コレを題材にしたレシピを教えてほしい」etc…。
つまり、答えを出してもらうために質問をしているわけです。
でも、少しだけ発想を変えてみたらどうなるでしょうか?
答えを求めるのではなく、問題そのものを考え出してもらう。
つまり、先に答えを出して「どういう風なプロンプトですか?」と問題を考えさせるのです。
もし、あなたが先生だったら?
いつもは私たちが「生徒」です。AIという「先生」に質問をして、答えをもらう。
では逆に、あなたが先生になったら?
AI に向かって、
「どうしてその答えになったの?」
「別の考え方はある?」と、問いかけてみるのです。
AI が返してきた答えをそのまま使うのではなく、
「どうしてこの言葉を選んだの?」と、尋ね返してみるのです。
すると、自分が考えていなかった視点が見えてきます。
- 元ネタ(ゼロ)を提示する
- プロンプトという魔法をかける
- 完成形(1)を出力してもらう
いつもこういった感じです。
でも、もし立場を逆にしたらどうでしょう?
完成形(1)を提示して、そこから元ネタ(ゼロ)をAI に推測させる。
つまり、「AI という魔法使い」に、こちらから”魔法を返す”のです。
国語の問題と同じで、(当然ながら)全く同じ答えは返ってきません。
数学的な計算で最適解を求めるAI に、国語的な曖昧な答えを求めるのですから、それは至極当然のことです。
生成AIは魔法ではなく、「学び合う存在」だということ
こういう風に言うと、生成AI は魔法の道具のように見えます。でも実際は、「入力した言葉に反応して答えを作る仕組みを持ったプログラム(ソフトウェア)」なのです。
「何を言っているの?」と思われるかもしれません。
AI もヒトと同じで、どこか先生と生徒のような感じがします。
ですので、雑に聞けば雑な答えが返ってきますし、丁寧に聞けば丁寧な答えが返ってきます。
もし先生が曖昧に説明したら、生徒は混乱しますよね。
逆に、先生が具体的に教えれば、生徒の理解は深まります。
AIは、あなたの質問の質をそのまま映す鏡なのです。つまり AI は、
- ヒントを与え
- 答えを出させ
- 修正を加え
- 再び考えさせる
この繰り返しによって、成長していく「対話型(チャット)学習プログラミングソフト」なんです。
少し乱暴な言い方かもしれませんが、ヒトが「雑な問い」をするとAIも「雑な答え」を返してきます。これは人間もAI も同じです。
あなたが先生になってみる
例として、ChatGPT( AI )を開いて、こう入力してみてください。
- 「料理初心者にわかるように、カレーの作り方を説明してください」
AIから色々な答えが返ってきます。続けて、こう入力してみてください。
- 「どうして肉を先に炒めるのですか?どうして、その順番になったのですか?」
と、さらに付け加えてこう入力してみましょう。
- 「子供が作り方に興味を持っているようなので、小学生にもわかるように作り方を図案化してください。イメージイラスト入りが入るともっと良いです」
するとAI の「考え方」が見えてきます。
これが「AI を教えながらヒトが学ぶ使い方」なんです。
AIを「先生」にしないで、「生徒」にする
AIは「便利な答え製造機」ではありません。もちろん「万能なアシスタント」でもありせん。
ポイントは「あなたが先生(問かける側)になり、AI という生徒(考えさせる側)と一緒に考えていく事」なんです。
それがAI の本来の姿だと思うのです。
まるで学校の授業のようでしょう?
慣れないうちは、変な答えが返ってくることもあるでしょう。「そうじゃない、教えてほしいのはこっちなんだ!」とか。
でも、それで良いんです。それこそが AI を育てる糧になるんです。
行き詰まった時は、「どこがわかりにくいと思いますか?」と聞いてみてください。面白い答えが返ってくるかもしれません。
ヒトは感情を持ちますが、AI は感情を持ちません。
元々、喜怒哀楽を持ち合わせていないのです(キッツイ言い方ですが)。
だからこそ、ヒトの質問に何度でもつきあってくれるのです。
まるで、文句を言わない家庭教師のようですね。
そうやってあなたは、AI を「あなたの優秀なアシスタント」に育てていくのです。
RPG型のゲームに似た感じですね。
生成AIは魔法ではない
最近は ChatGTPをはじめとして、GeminiやCopilot など、いろいろなAI があります。
どれもすごいです。でも「万能な魔法使い」ではありません。
繰り返すようですが、AI は「相互学習プログラム」なんです。けっして魔法使いなどではありません。
そう思ったあなたは、AI に「何でもすぐ答えを求めること」を卒業しましょう。
私たちヒトもAI と同じ学習者なのです。
AI を使っていくうえで、肝心なのは「AIの答えをそのまま使うのではなく、そこに“ヒトらしさ”というスパイスを加える事」なんです。
ヒトとしての迷いや、違和感・感情etc…。
それらを織り込んでこそ、AI は「あなたの優秀なアシスタント」になっていくのです。
【まとめ・逆説の本質とは】
質問(0)→ 答え(1)を考えるのではなく、
答え(1)から質問(0)を考える。
答え(1)を見て、「なぜそうなったの?」と質問(0)を探る。
AIに正解をもらうのではなく、AIに考えさせる。
これが1 → 0 の使い方、つまり「逆説の生成AI活用法」なのです。
この逆説的アプローチは、単なるテクニックではありません。
新しい「AIと共に成長するための人のあり方」なのです。
あなたはAIの「生徒」ではなく、「先生」なのです。
これからあなたは、「答えをもらうヒト」になりますか?
それとも、「問い返すヒト」になりますか?
あなたの「逆説の生成AI活用法」はこれから始まるのです。

